マーケティングがセールスを不要にするって本当?

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こんにちは、マーケッティングアドバイザーの渡辺敬治です。

マーケティングの定義には、さまざまな表現がありますが、例えば

<日本マーケティング協会の場合>

「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。」

<アメリカマーケティング協会の場合>

「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。」

私が一番しっくりきたのは、ピーター・ドラッカーの名言で

「優れたマーケティングは、セールスを不要にするためのもの」 

というものでした。

類義語に「売れる仕組み」というものもあります。

しかし、何と言っても「セールスを不要にする」というのは、とっても魅力的な言葉ですよね。

さて、セールスを不要にすることなんて、果たしてできるのでしょうか?

売り込まずに商品が売れるとか、営業をかけていないのに注文がくるという状態の例としてよくたとえられるのは、Appleストアでしょうか。

Apple ストアの店頭では、一切売り込みは行われず、来店した客は、発売前の情報をもとに、 iPhone を手にした自分を想像し、たくさんの楽しいライフシーンを頭の中に描いています。そして、インターネットなどで自分なりに情報を集めて、ストアの前に立つ時には、すでに購入するつもりになって来店しています。そしてそんな人々が開店前の店頭に列を作るのです。 店員は、客に聞かれた支払い方法などに答えるだけで、あとは機種と支払い方法を確認してレジを打ちます。売り込むための言葉は 全く口にすることはないのですが、客は当たり前のように買って行きます。

 なぜなら、マーケティングが、しっかり行われているからなのです。

潜在顧客の頭の中にベネフィットを育てる戦略です。

さまざまな、マーケティングがありますが、Appleの戦略は、そういうことなのです。

これは、何もしなくても、売れるという話ではなく、私たちは、自分の商品やサービスに合った、ライバルに負けない独自のマーケティングをしなければならないということなのです。

そこには、広告だけのことではなく、商品コンセプトや店舗計画、コンテンツマーケティングの企画や制作、人員計画、流通システム、保証の仕組みなどなどたくさんの戦略を練って実施する必要があります。

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